My name is・・
「お前 行くとこあるの?」

首を横に振る私。

「ここにしばらくいる?」

今度は縦に首を動かす。


「じゃ これからヨロシクな!俺 翼!岡山から出てきて 今は祇園でホストやってんねん」


それが翼クンとの出会いだった。


良かった。
これで住む所は確保できた。

そう思うと すごく気持ちが楽になった。
あとは今まで通り 私はこの体を使って稼げばいい。
けれど この可愛い顔の翼クンには 迷惑をかけれない。
だって私を拾ってくれた恩人なのだから。

そしてこうして三週間……私はバイトを見つけたと嘘をつき 援交をしながら 翼クンと生活をしている。
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