My name is・・
駅までの道のりを歩く。

「ったくよ~!ムカつくっちゅーねん!
死ね!あのオッサン。今度 顔見たら殺してやる!」


気がつくとブツクサと独り言を言いながら歩いていた。

ヤバい…!
よっぽど私の方が危ない女みたいだ。


今までだって こんなことは数回あった。
金をもらえなかったり 今日みたいにセコられたり。
ヤバそうな薬や大麻をやってる男から逃げたこともある。

いつも危険と隣り合わせだ。
これからだって こんな目に合うことがあるかもしれない。
もしかしたら殺されることだって考えられなくはない。
いつまでこんな生活が続けられるのだろうか?
けれど マジメに時給千円くらいで働くなんて そんな気は微塵も持ち合わせていない。

楽して稼ぎたい。
貧乏は もうイヤだ。
けれど このままではいけない。
いつまでも援交なんて出来ない。
何か考えなくては。


頭の中はグルグル回り 私は途方に暮れた。

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