野球男子
岳は、思いがけない発言をされて、
なにがなんだかわからない状態だった。
「俺・・・穂波が好きなんだよ・・・だから頼む!!」
「ざけんなよ・・・!!穂波のことフったくせに今更好き??てめ…!!いい加減にしろよ??」
岳は、
坊主の胸倉をつかんだ。
「・・・くっ」
坊主はただ下をむいていた。
「・・・俺はお前なんかに穂波を譲らねえ。絶対。」
「・・・岳…。勝手なのは分かってる・・・。でも俺・・・!!」
ガンッ!!
鈍い音が響く。
岳が坊主を殴ったのだ。