野球男子


岳は、思いがけない発言をされて、


なにがなんだかわからない状態だった。


「俺・・・穂波が好きなんだよ・・・だから頼む!!」



「ざけんなよ・・・!!穂波のことフったくせに今更好き??てめ…!!いい加減にしろよ??」


岳は、


坊主の胸倉をつかんだ。



「・・・くっ」


坊主はただ下をむいていた。



「・・・俺はお前なんかに穂波を譲らねえ。絶対。」



「・・・岳…。勝手なのは分かってる・・・。でも俺・・・!!」


ガンッ!!


鈍い音が響く。


岳が坊主を殴ったのだ。











< 212 / 279 >

この作品をシェア

pagetop