野球男子



「グスン…」



でもアタシの体は正直で…



気づいた時には…



「坊主!!」


「穂な…!!」



アタシは坊主に抱きついていた。


「グスン…
 アタシ…も…坊主が好き…!!
  今でも大好きなんだよ!!
  でも…アタシには岳がいる…。
 岳は優しくて…おもしろくて…アタシが辛い時一緒にいてくれた…。
 そんな人をアタシは悲しませたくない…!!」


言葉と共にボロボロとこぼれ落ちる涙。


「穂波…。」



「…アタシどうしたらいいのよぉ…。」


アタシはその場に泣き崩れた。











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