野球男子




坊主は泣き崩れるアタシを優しく抱き締めた。



「…穂波が一緒にいたいと思う奴のそばにいたらいい。
  全部…穂波が決めなきゃなんねーんだ。」



「グスッ…」


そんなこと言われても…


アタシには決められないよ…!!



坊主と岳。


どっちかなんて…



そんなの無理に決まってんじゃん…。


「…じゃあ…俺帰る。またな!!」


そして、


坊主は帰ってしまった。


アタシは…


ただ泣くことしかできなかった。













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