ワルメン上等★恋したアイツは危険な男
電話で“あぁ”と短い返事をして切ると春斗はあたし向かって

「ゆーな行くぞ」と言ってあたしの腕を掴み屋敷の中に戻ろうとする。

翔平の部屋に戻るんだと思ったあたしは
「…行きたくないっ」

と言って春斗の手を振り払おうとしたけど春斗はあたしの腕を離してはくれない。おまけに


「無理矢理でも連れて行くからな」

なんて怖ろしく低い声に体がビクッとなった。

所詮、男の力に叶うハズがなくあたしの抵抗は無駄に終わった。
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