ワルメン上等★恋したアイツは危険な男
男は唇を離すと軽く舌打ちをして

「いい度胸だな。ますます気に入った。」

と言って口から血を吐き出した。あたしの口の中も鉄の味がした。

「克己それ位にしなよ」

“……えっ……嘘……”

あたしは体が身震いした。どうして?なんで?
あたしの前に居る男を
“克己(かつみ)と呼んだのは











葵先輩だった。
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