ワルメン上等★恋したアイツは危険な男
「もしもし、お姉ちゃん?もう少しで着くよ」

と言うと、お姉ちゃんは、

「校門入って、校舎に向かって左側に非常階段があるから、3階にあがって来て。」と言うので

「嫌だよ~お姉ちゃんっ…校門まで取りに来てよ~。それに、他校の生徒だって制服でバレちゃうよ~」

と、またまた抵抗してみた。

だけどお姉ちゃんは少し不機嫌な声で

「大丈夫だって。他校の制服だって、叱られないから」と言って電話が切られた。

やっぱり無駄な抵抗に終わった。

校門の所で行ったり来たりしながら、覚悟を決めた。

早く持って行かなきゃあ、お姉ちゃんに後で何て言われるか目に見えてる。

いつもみたいに、こっぴどく言われるなんていやだもん。
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