ワルメン上等★恋したアイツは危険な男

あの恐怖事件から1週間が過ぎた頃、あたしは、周りに違和感を感じ始めてた。

何だろう？なんか今まで以上に周りの目が気になるのは…。
あたしの気のせいなのかなぁ。なんて思っていた日の昼休み。

今日は、亜矢とサクラと一緒に学食で、いつもみたいに楽しく、お喋りしながら昼食を食べている時だった。

「風間優那ってどいつ？」

と落ちついて言う綺麗な女の人が、その背後に２人の女の人を引き連れてあたし達の席にやって来た。

あたし達は、食べている手を止めて、綺麗な女の人の方を見た。
あまりの綺麗さに黙って見つめていた。

あたし達の側まで来た３人のうちの、１人が少し不機嫌な声で

「どいつが風間優那かって聞いてんだよ!!」

と大きな声をあげた。

その女子の怒鳴り声にも聞こえる大きな声に、騒がしかった食堂が静かになった。

まわりの生徒は、あたし達の方を見てた。

突然現れた綺麗な女の人、しかも面識のない女の人に、あたしが口を開く前に…