ワルメン上等★恋したアイツは危険な男

そんな食堂事件があった後、教室に戻ったあたし達。

教室では、さっき食堂で起きた事を、コソコソ話してるクラスメイト。
当然、食堂で昼食を食べていたクラスメイトも居ただろうから、こんなに早く話題になっている訳だ。

席に着いた途端、サクラが口を開く。

「それにしても、いきなり訳分かんないよね～？優那、心当たりないの？」と。

あたしも何が何だか分からず

「ぅ～ん、心当たりないんだよね。あたし何か気に触る事したかなぁ～と思って。だけど本当に思い当たらない…。」

と言って

「亜矢、なんか…さっきはゴメンね。」
と謝ると、亜矢は

「何、謝ってんの、心当たりないんでしょ？」とニッコリ笑っていた。

なんて話してると、咲が、あたし達の方にやって来た。咲とは踊りに行った、あの日から、ちょくちょく会話するようになってメルアドを交換する仲になってた。

「優那～今、チラッと聞いたんだけど、葵（あおい）先輩に喧嘩売られたんだって!?大丈夫なの!?」

咲の言葉を聞いて、あたしよりも先に亜矢が口を開いた。

「葵先輩…？」