ワルメン上等★恋したアイツは危険な男
聞いた電話の向こうからの声にあたしは張り詰めた糸が

ブチッと音を立てて切れた。

「……‥しょ、翔平?」

「大丈夫か?」

久々に聞いたその声に涙が溢れ出した。涙が止まらなかった。

「ぁたし頑張ったけど…ヒック…もぅ限界…ぅう゛っ」

「今、どこにいる?」

あたしは今居る場所を伝えると

「すぐ迎えに行くから、そこで待ってろ」

と言って電話が切れた。
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