ワルメン上等★恋したアイツは危険な男
待つこと数十分、しゃがみ込んでいるあたしの目の前に白い高級車が止まった。

ーーバンッ
止まった高級車の後部座席から懐かしい姿が現れた。その姿にあたしは

「翔平……」と言って駆け寄ってた。翔平の顔を見て、さらに涙が流れて止まらなかった。

翔平は何も言わず力強くあたしを抱き寄せた。そして白い高級車にあたしを乗せた。

白い高級車が着いた先は前に見た大きな屋敷の前で止まった。翔平は黙ってあたしの手を引いて高級車から降りた。

屋敷の玄関先には何人か人が居て翔平に頭を下げる。翔平は気にもとめず屋敷の中に入って行く。
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