Silent Boy
出会い
××××年、12月24日
『あんたみたいなつまんない男、もう飽きたんだよね。』
みゆきは俺にそう言い放った。
「え…なに…?」
俺は混乱した。
「隆二、出てきていいよー」
「おお、もういいのか」
知らない男が角からでてきた。
「あたしと付き合ってる隆二。あんたとは違って、強くて守ってくれるタイプの人なの。」
「それ…で、俺になにが言いたいの?」
その瞬間、男が思いっきり俺を殴った。
俺が持っていたみゆきへあげるつもりだったケーキが落ちた。
「いってえ…」
「まだ分かんねーの?みゆきと別れろっつってんだよ。」
「どこまでみじめなのよ。行こう?隆二」
2人は歩き出した。
「みゆき待って!」
「…は?」
「俺みゆきにケーキ買ってきたんだ!」
横にある箱を開けた。
「…っ」
ぐちゃぐちゃだった。
「…きも」
「相手にすんなみゆき。行こうぜ」
そして2人は街に消えた。