カタストロフィー
三人の視線の先に大きな狼がいた

「…ウォルフ?にしては大き―」

ティラの声を遮り二人が声をそろえて言った
「『ウォルフラム!』」

「何で貴方がその名を!?」

「まった!!今話してる時間無いよ!」

『アホ!攻撃すんな』

と言いながら
大きな狼―ウォルフラムの前に立っていた

『コイツは大丈夫だ』

その瞬間ウォルフラムの前足がユーリに襲いかかった…が、ユーリは間一髪で避けた

『つッ!!』

「駄目です!もう…自我を無くしてます!!」

「ユーリ!殺るしかないよ――ってかユーリ静かすぎじゃないっすか!?」

『………服切れたし…新しいの下ろしたばっかなのに…その上、傷口開いたし…お前……誰を襲ったか分かってんのか?あ゙ぁ!?』
「やっぱりご乱心!?」

タン、と軽やかな音と共に3mはあるウォルフラムを飛び越してウォルフラムの後ろへ着地した

そして

『もしかして腹へってるだけとか言わねぇよなぁ…?』

<イヤ…タダヒマダッタンダ……コノゴロオマエコナインダモン…オナカモスイタシ…>

『ハァ…全く』

「ユーリ誰と喋ってるの?」

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