カタストロフィー
ユーリの冷たい眼差しは息絶えそうな男達を見ていた…

「死にたくね…え…ょ」

『たくさん殺して来たくせに何をほざいてやがるッ!?』

「まさかおま…え…は」

『そうだよお前等が殺した町唯一の剣士の子だよ…
わかったらさっさと……



死ねッ!!』

「ッ…ア゙ァァァァァァ」


「かの者を癒せヒール!!」

『チッ』と舌打ちをしたあと何の迷いも無くアルゼに剣をつきつけた。

「アルゼさん何やってんの?」

追いついたティラは明らかにさっきとは違う顔つき…いや別人のような顔になっていた―…

『殺されたい……のか?』
「人殺しは、いけません!」

『ア゙ァッ!?』

ムカついたユーリは敵に背を向けてアルゼの方を向いた

その時―…
「死ねぇぇぇぇぇ!!」

『ハァ……』

襲いかかって来る剣を避けると深いため息をついてそいつに剣をつきつけた―

『こんな奴でもか?』

「……はい」

『こんなけ殺したんだ一人ぐらい変わらねぇと思うんだけど…』

「ははっ確かにな!」

「それでもっ…」

『もう村を襲わないように手は貰うぜ?』
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