やっぱり君が…
パンッ
二年男子のマラソンが始まった。
ケイゴは最初順調で、三位だった。
そして道に出たとき、あたし達は一斉にグランドから出た。
その時、あたしの首に何かが掛かった。
「へへっ!ふーちゃんが持ってるぅー」
アオイのテーピング。
一つの輪にして、あたしに掛けた。
「もぅ!何よこれ!きったなぁい!!」
「へっへーん♪」
その時近くに、たかひろが居た。
よしっ!
「たーかひろ♪」
「ん?」
そう言ってあたしは、たかひろの首にテーピングを掛けた。
「うわっ!きったね!!」
「キャハハ!」
あたしは笑った。
そしてたかひろは、梅ちゃんにそれを掛けた。
そうしながら、遊びほうけた。
―――
「―七位、稲瀬 冬華さん」