やっぱり君が…
今日は金曜日、体育館は1/4。
なんだか速く部活が終わったような気がした。
「何ふぅ、いいことでもあったわけ?」
「なーんもっ♪」
そう言って、ユウチャンとチーチャンを置いて速く帰った。
時刻は六時二十五分。
今日も黄色のジャージを着て待っています。
昨日よりも冷たい風が吹いていて、本格的に冬になってきている気がした。
「稲瀬先輩♪」
「ぅわっ!!び、びくったぁ…」
「そこまで言うか?今日も昨日の場所行くか」
「うん」
そう言ってまた歩いた。
「そういや、冬華さんの好きな人って誰?」
「へ!?」
「いや、好きな人」
あなたですよ、ても言えるわけなくて…。
「秘密だよ」
「ケチ。俺が言ったら教えてくれんの?」
「考えてもいーよ♪」
「まじ!?でも、言いそうにねーな…」
失礼なこと言うね、あんたって奴は。