やっぱり君が…
そう話てるとき、あたしは誰かの話し声を聞き取った。
「あれ、誰?」
「さぁ?」
「ふせとこっ」
そう言ってあたしはふせた。
「んー?誰だ?」
「…たかひろ?」
「んぁー?」
たかひろはその声の持ち主のところへ行った。
「あれ、誰?」
「あー、冬華」
「へー、何?付き合ってるわけ?」
「いや、相談してるだけ」
「何の?」
「バスケとか…」
「ふーん…。俺最初、コー君とマイさんかと思ったし」
「そ」
長々と話しているとき、あたしは結構寒かった。
「つか、マリカお前のこと好きだってよ」
―え?
「は?俺はお前って聞いたけど?」
「お前らしい」
「ちょ、嘘だろ?」