やっぱり君が…

そう話てるとき、あたしは誰かの話し声を聞き取った。



「あれ、誰?」


「さぁ?」


「ふせとこっ」



そう言ってあたしはふせた。



「んー?誰だ?」


「…たかひろ?」


「んぁー?」



たかひろはその声の持ち主のところへ行った。



「あれ、誰?」


「あー、冬華」


「へー、何?付き合ってるわけ?」


「いや、相談してるだけ」


「何の?」


「バスケとか…」


「ふーん…。俺最初、コー君とマイさんかと思ったし」


「そ」



長々と話しているとき、あたしは結構寒かった。



「つか、マリカお前のこと好きだってよ」



―え?



「は?俺はお前って聞いたけど?」


「お前らしい」


「ちょ、嘘だろ?」
< 18 / 60 >

この作品をシェア

pagetop