やっぱり君が…
何話してるの?
マリカって、マリカチャンだよね?
噂では聞いてたけど…本当だったんだ。
「まぁ、ガンバレや」
「待てってリョウタ!!このこと誰にも言うなよ!!」
「…おぅ」
約十分程度だっただろうか?
あたしは寒くて仕方なかった。
「…冬華?大丈夫か?」
「…だい、じょーぶ…」
「寒かったろ?ごめんな」
「うーうん…平気」
全然平気じゃないよ。
「まじ、ごめん…。あいつ等が走ってるとか、知らなかったから」
「うん」
そう言ってたかひろは、あたしの手を握ってくれた。
「…って、俺も冷たいか」
たかひろは、「帰る?」って聞いてくれた。
あたしは「うん」と答えた。
帰り道、たかひろは言った。
「場所、変えるか。堤防の下で待ってるな」
「わかった」
そして、別れた―。