やっぱり君が…

「あ、返事、今日でいい?」


「ん。あぁー、ぜってぇごめんなさい、だろぉ」


「帰ってからの、お楽しみ♪はいっ」


「お、おぅ…」



そう言ってあたしは、紙をたかひろに渡した。



今日の昼休み、サナに相談した。


あたしの大の親友でもあるサナなら、わかってくれると思ったから。



「ねぇサナ。あたし、どうしよう」


「何?何かあったの?」


「たかひろに…告白されちゃったぁ…」


「え、え?えぇぇー!?なにそれ!!良かったじゃん!あんた達、お似合いだよー!!」



サナには前から、あたしがたかひろのこと好きになったと言っていた。だからサナは、自分の事であったかのようにめっちゃ喜んだ。



「で、言ったわけ?」


「や、今日言うつもり」


「そか。直?」


「あたしが言えると思ってるわけ?」


「だよねー」



サナはその時、頑張れ、ふーなら行ける♪と言って笑ってくれた。



そして今、この場にあたしはいる。



「なぁ、みちゃっていい系?」


「だぁめ。家でみてよ」


「~っ、しゃーねぇなぁ」


「ふは♪」
< 27 / 60 >

この作品をシェア

pagetop