やっぱり君が…
たかの過去
プルルルップルルルッ
「はい」
「夜分遅くにすみません。冬華さんはいらっしゃいますか?」
「あたしだよ?」
「おぉぉ!!お前だったか。お母さんかと思ったし」
「あはは」
会って話すことだけでは時間が足りなくって、あたし達は電話をすることにした。
バカなあたしは、たかひろの電話番号すら知らなくて、それと逆にたかひろは、友達のマサキくんからあたしの家の電話番号を教えてもらっていた。
「冬華」
「なーに?」
「好き」
「う…うん…。あたしも、だょ…」
どんどん声が小さくなるあたしを、たかひろは笑った。
そしてまた、可愛いっと言ってくれた。
「つーか俺な、お前が初恋なんだけど」
「うん?」
「お前が初恋で良かったなぁって思って、な。しかも付き合えたし…」
「うん」
そしてたかひろは、自分の事を言い出した。
「俺さ、今まで女子とか興味なかったし、バスケ馬鹿だし。モテねぇしさ」
「いや、モテるじゃん」
「お前みたいに告白されないしさ」
「嘘つけぇ。モモちゃんから告られたくせにぃ」