やっぱり君が…
サナが心配していた。
「何もしていないよっ。戻ろっか!」
「うん…」
教室に戻ると、サナが言った。
「あの人と、何かあったの?」
図星だよ、サナ。
それ以上、言わないで。
あたしの心が、バラバラになっちゃう。
「だーかーらーっ!何もないって!」
「でも、ふぅ、目がいつもより腫れてる気がする…」
「いつもこんな目で悪かったですね」
「ふぅ!!」
「サナ…それ以上、言わないで…。お願い……」
「……ごめんね。泣きそうな目、しちゃダメだよ?」
そう言ってサナは、あたしの頭を撫でた。
「うん…」
たかひろに何かしていたら、償いたい。
あたしはその気持ちでいっぱいだった。
-…それから2日が経ち、別れて3日目に突入した。
いつも面白楽しかった学校も、今じゃ面白くも楽しくも、なんともなかった。
見も話しもしない毎日。
そんな生活にも、苦しくなっていた。
「ふぅー…。だいじょーぶ?バスケに影響ない?」