やっぱり君が…
「だいじょーぶだよ。あたしは、恋愛とバスケ、別々にしているからね」
「なら、いいんだけど…。元気ないと、加持さん心配するからね?」
「大丈夫でしょ。心配なんてしないよ」
「そうかな?」
「そうだよ」
なんて話を、サナとしていた。
部活がようやく終わり、ユウちゃんと2人で帰った。
家について、すぐお菓子を食べる。
それがあたしの日課になっていた。
その時、電話が鳴り始めた。
プルルルップルルルッ
「はい、稲瀬です」
「あ、猪上ですけど、冬華さんいますか?」
「……たかひろ?」
「冬?」
なんで電話かけてくるの?
もう、終わったんじゃないの?あたし達。
「どうしたの?」
「その…。この前は、ごめん。俺、どうかしてた。別れるなんて、言ってごめんな?また、付き合えないかな…?」
――え?
今、付き合えないかなって言ったよね?
別れるって言ってごめんって言ったよね?
また、付き合ってもいいんだよね?