やっぱり君が…

「まぁ、返事は後からでいいよ。今、俺ン家来れる?来れるなら、迎え来るけど…」


「うん。わかった。ちょっとしてから家でるね」


「おぅ。じゃ」



ツーツーツー



「ウソ…でしょ…?」



まちがいない。


さっき、迎え来るって、言った。



「や、やったぁ!!」



こんなに嬉しかったことは、人生で初めてだった。



「き、着替えなきゃっ!!」



あたしはいつもの格好をして、歩いて行った。



堤防。そこに着いた時、後ろから声がした。



「冬」



それは、3日ぶりの懐かしい声だった。



「たかひろ!」



そして、抱きついた。



「ごめんな?あんなこと言って。でも、また付き合ってくれる?」



答えはもちろん、これしかない。



「当ったり前じゃん!!」



そして、キスをした-…
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