やっぱり君が…

いい加減に帰りたい、あたしはサナに言った。



「まだ、帰っちゃダメなの?」


「あー…わかんないなぁ…。ねぇ、ふぅが帰りたいってよ」


「でもねー…。あ、加持帰った。帰っていいよ。ふーちゃん」



チーチャンが言う。


そしてまた、文句を言ったり、違う話をしたりしていた。


あたしは、キレた。



「ウザ」



そう言った。みんなが帰ろうとしているときに。


そしたらみんな、一斉にあたしの文句を言い始める。



「みんなの気持ちがわかんない」


「あたしは関係無いって思ってる人もいるんじゃない?」



てか思ったんだけど、みんなの気持ちわかった振りするからわかんないんじゃないの?


そーです、あたしは関係無いですが何か?


だってあたしは、巻き込まれただけじゃん?


それにあたしの文句言われて困るんですけど。



「まじせからしいっつーの…」



あたしは小声でそういった。


そして、1人で帰った。


泣きたかった。


辛くて、辛くて。助けてもくれない人達が多すぎて。


みんなは校門の前でたまっている。


絶対にあたしの文句を言っているだろう。
< 55 / 60 >

この作品をシェア

pagetop