やっぱり君が…
練習試合当日、あたし達バスケ部は、J中学校に来ていた。
そして、加持さんが選んだメンバーには、アイナ、サツキ、あたし以外の人達。
試合が始まる前のシューティングの時に、加持さんはあたし達3人を呼んだ。
「お前らが頑張っているのは分かってる。だけど今日は見学しとけ」
そのパターンか。
試合が始まり、ベンチに座るあたしたち。
その試合は完敗。
バカらしかった。
自分達では、何もできないじゃん。
人任せにも程がある、ってあたしは思った。
次の試合では、突き指をして泣き出したり、捻挫をして引っ込んだ人がいた。
加持さんは、アイナとサツキをだし、あたしを出さなかった。
いい加減出たかったあたしに加持さんは、試合に出たいか?っと聞いてきた。
あたしは「はいっ」といい、シュートを打った。
試合にでて、シュートは落としたけど、楽しかった。
あたしは、元気が出た。