やっぱり君が…

あたしは、どさくさに紛れ込んで、ミッチャンに追いついた。


ミッチャンは、先頭から三番目だった。だからあたしは四番目ってことになった。



「はふぅー…」



そう言って呼吸をした。


道に出たとき、ミッチャンの姿は見られなかった。多分、後ろに行ったんだろうってあたしは思った。


そしてあたしが足踏みをしていた橋を抜けたとき、並木のところであたしは数えた。


いーち、にーぃ、さーん…あたし今、九番目だっ!



「ハァッハァッ」



上がる息と共に、あたしは頑張って二人抜いた。


あたしの隣にいる、他の中学校の人と一緒に、グランドに入った。


そして、ラストスパートの一周。


きついと思いながらも頑張ってゴールまで行った。



「ハァァー…ふぅ」



結果は七位。


十位以内に入れて嬉しかった。


走ってるとき、サナの「ふぅー!頑張ってー!」の声が聞こえたから頑張れたのかもしれない。



「解散!」



そう聞こえた瞬間、あたしはサナに抱きついた。



「やったぁ!!」


「ふー!頑張ったねぇ!!」


「うん!」



サナと一緒に、喜んだ。
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