恋する女の子

告白

「俺さ、女の子と2人きりとかになるとヤバイんだよね」

えッ?!何?よく分かんない。

あたしが黙っていると、竜也くんの口が開いた。

「引いた?」

「えっ?!・・・・・あのー」

「ごめん。無かったことにして。」

「でも・・・・」

竜也くんはその後、黙ったままエレベーターのボタンを見ていた。

エレベーターから降り、外に出る。

「じゃあ、気をつけて帰れよ?」

「あのっ!」

「ん?」

「さっきのよく分かんなかった・・・」

竜也くんは少しあたしから視線を外した。

「あー・・・俺さ、人見知り激しいんだよ。でさ、初めて話す女の子とかと2人きりになっちゃうと緊張するしなんか変になるんだよ。いつもの俺じゃないって・・・」


なんだ、そんなことか。

「ふふふ・・・」

「何だよ!」

「竜也くんって意外と可愛いとこあるんだね」

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