恋する女の子
「可愛いよ。だって、もっと変なことかなぁって思ったもん」

「十分、変だろ?」

「変じゃないよ。あたしだってそうだもん」

あたしに問いかけてくる竜也くんは今まで思ってたクールな人なんかじゃなくて1人の可愛い男の子に見えた。

「お前さ、いい奴だな?」

そう言って、あたしの頭をくしゃくしゃと撫でた。

うわっ……ヤバい
竜也くんって背も高いし手も大きい。

あたしの体が熱くなっていくのが分かった。

「じゃ…じゃあ帰るね」

「ん?おう!ホント大丈夫か?」

「大丈夫!じゃあね」

竜也くんに手を振りスタスタ歩く。

家に帰っても、自分がよく分からなかった。

竜也くんに一目惚れしちゃったのか、それともただの思い過ごしなのか……

その夜は久しぶりに寝れずにいた。
< 7 / 10 >

この作品をシェア

pagetop