恋する女の子
「え〜美乃里ちゃんって1人としか付き合ったことないんだ?」

同じ講義を取っている男子に言われた。

「だめなの?」

ちょっと、涙目になって言ってみる。

「うんん、全然いいじゃん!一途みたいで!」

めちゃくちゃ、焦ってるよ。

女の子って、こういう武器があるからいいよね〜

でもこの話はクラス中に流れた。

あたしは別にそんなことが流れても気にしない。

だって、事実だもん。

「美乃里〜大丈夫〜?」

「何が?」

「何がって…噂気になんないの?」

「本当のことだし気になんないよ。てか、自分で言ったんだし……」

そう言いながらあははと笑うあたしにみんなはこう言った。

「美乃里、バカだね」

「はい?」

なんでなんで、そうなる?

意味分かんない!

「だって、美乃里さぁ
好きな人できたらどうすんの?」

「そりゃあ、アド聞いて……」

「違くて、あいつら!!」

そう言って、指を指した相手はクラスの男子だった。

何で?!関係ないじゃん!

「実際さぁ、みんな最初美乃里のこと性格悪いって思ってたんだよ」

「えっ?」

「でもさ、全然そんなんじゃないしあたしたちがただ単に嫉妬してただけだったみたい」
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