禁断ゲーム


それだけで精一杯のあたしに



さらに追い討ちをかけるように、彼はあたしを覗き込む。




「ね、瑠菜。顔あげて?」



『・・・やだ』





今のあたしは、きっと顔が真っ赤だから



見られたくない。





それなのに、彼は





あたしの顎を捉えて無理やり顔をあげた。



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