王様ゲームから始まる恋
「もうみんなくじ引いたねっ」
マチちゃんの呼びかけにみんな頷く。
「ではっっ!最初の王様は-」
マチちゃんが言葉を発するほんの一瞬、まわりの空気が重くなったのは私の気のせいだろうか。
「えー、え?あたし?」
「「「え?」」」
見事にみんなの声がはもった。
そう、なんとマチちゃんになったのだ。
「えー、うそー。マチちゃんが王様?」
私が言うと、マチちゃんはなにか悪い?とでもいいたげな目で私をギロと睨んできた。
「あ、いやなんでもありませぬっ」
「そう、じゃあ命令するわよー。」