OTOGI Rock'n'rool
 


私たちが盛り上がっていると、ゴホン、と先生の咳払いが聞こえた。

あ…忘れてた、先生のこと。



「全く、白木はもっとまともな生徒だと思っていたのに、こんな奴らといるせいで…」



先生たちが、ハァとため息をついて言う。



「由緒正しき伝統ある本校の生徒なわけなんだから、わけのわからん奴らとつるむのはやめなさい」



どうして、そんな言い方…



「嫌ですっ」

「なっ…!」

「大好きな人に、近付きたいと思っちゃいけないんですか?」



大好きな人と少しでも長く、一緒に居たいって思っちゃいけないの?



「いや、そうじゃなくてなぁ
白木のためにも、付き合う友達を選べと言っているんだ」

「大きなお世話ですっ!」



フンッと先生から顔を背けると、視線の先には真崎くんがいて

なぜか真崎くんの顔は、真っ赤だった。



< 101 / 166 >

この作品をシェア

pagetop