OTOGI Rock'n'rool
私たちが盛り上がっていると、ゴホン、と先生の咳払いが聞こえた。
あ…忘れてた、先生のこと。
「全く、白木はもっとまともな生徒だと思っていたのに、こんな奴らといるせいで…」
先生たちが、ハァとため息をついて言う。
「由緒正しき伝統ある本校の生徒なわけなんだから、わけのわからん奴らとつるむのはやめなさい」
どうして、そんな言い方…
「嫌ですっ」
「なっ…!」
「大好きな人に、近付きたいと思っちゃいけないんですか?」
大好きな人と少しでも長く、一緒に居たいって思っちゃいけないの?
「いや、そうじゃなくてなぁ
白木のためにも、付き合う友達を選べと言っているんだ」
「大きなお世話ですっ!」
フンッと先生から顔を背けると、視線の先には真崎くんがいて
なぜか真崎くんの顔は、真っ赤だった。