OTOGI Rock'n'rool
「え……真崎くん?」
私が首を傾げながら真崎くんを見ていると
突然スコーンと音が響いて、二人の先生の頭にボールが当たった。
「痛っ…!?」
「ぐあっ!!!」
先生方は痛そうに変な声を出しながら頭をさすっている。
何が起こったのかわからずに、唖然とその光景を見ていると、どこらともなく声がした。
「美優、悪の組織から助けに来たぞ」
「かっち!!?」
自転車に乗って颯爽と現れたのは、かっちだった。
見ると自転車のカゴの中には、ボールがぎっしり。
先生にボールを当てた犯人は間違いなくかっちだと思った。