OTOGI Rock'n'rool
"普通の友達"って、どんな感じ?
だって真崎くんは、初めて会ったときからもう、私の大好きな人で
だから、
真崎くんに友達として接するって、どうしたらいいのかわからない
「じゃ、またね美優ちゃん」
クララさんはそう言うと颯爽と行ってしまった。
急に二人きりになって、私はますますどうしたらいいのかがわからなくなってしまった。
「シロミちゃんちどこーっ?」
真崎くんが首を傾げながら私に尋ねる。
私は慌てて両手を左右に振った。
「あ、えっとあの、いいよ、うちここから近いから、一人で帰れるしっ」
「でもクララが…」
「ほんとうに大丈夫だから!!」
送ってもらったりしちゃったら、また勝手にドキドキしちゃう
それじゃ、だめだから
「…シロミちゃん、なんかヘン?」
真崎くんに"変"と言われて、きゅーっと心臓が締め付けられるのを感じた。
「…っ、真崎くんのせいだよ」