OTOGI Rock'n'rool
 


「え、っ…」



どうしようかと慌てていると、沙穂がずいっと私と真崎くんの間に入った。



「生憎、知らない人にはついて行くなってしつけてあるんで」

「あんまりしつこいと先生呼びますよー」



続けて志乃が沙穂の後ろから言う。



「え、や、それは…っ」



一回うちの学校の先生に怒られたことがあるからか、真崎くんが慌て始める。

そんな中、かっちは至って冷静で



「お前、なんでそんな格好しているんだ。
美優に何か、話があるんじゃないのか…?それともまたうどんか?それなら今回はうちにもわけろ。」



きっぱりとそう言った。

かっち…うどん、食べたかったんだね。



「え、なにかっちうどんって…?」



普通に真崎くんに話し掛けるかっちに、他の二人は驚きを隠せないでいるみたいだった。

なんか面倒なことになってきたから、とりあえず…



「場所、変えよっか真崎くん」



私はそう提案した。



< 117 / 166 >

この作品をシェア

pagetop