OTOGI Rock'n'rool
「え、っ…」
どうしようかと慌てていると、沙穂がずいっと私と真崎くんの間に入った。
「生憎、知らない人にはついて行くなってしつけてあるんで」
「あんまりしつこいと先生呼びますよー」
続けて志乃が沙穂の後ろから言う。
「え、や、それは…っ」
一回うちの学校の先生に怒られたことがあるからか、真崎くんが慌て始める。
そんな中、かっちは至って冷静で
「お前、なんでそんな格好しているんだ。
美優に何か、話があるんじゃないのか…?それともまたうどんか?それなら今回はうちにもわけろ。」
きっぱりとそう言った。
かっち…うどん、食べたかったんだね。
「え、なにかっちうどんって…?」
普通に真崎くんに話し掛けるかっちに、他の二人は驚きを隠せないでいるみたいだった。
なんか面倒なことになってきたから、とりあえず…
「場所、変えよっか真崎くん」
私はそう提案した。