OTOGI Rock'n'rool
真崎くんは笑顔で頷いてから、人差し指を自分の口に近づけた。
「あ、これ塁にもしょーやんにも言ってないから内緒ね」
二人にも…?
私は首を傾げた。
「なんでそんなこと私に話してくれるの?」
「ふはっ、なんでだろー」
そう言って笑う真崎くんを見て
あぁ私、やっぱり真崎くんが好きだなぁって、思った。
「私、真崎くんのこと好きだよ」
「え?」
私の口から出た言葉に、真崎くんは目をぱちぱちとさせた。
「だから、これからもずっと私の大切な友達でいて下さい」
…思ったんだ、
真崎くんにとって、私が少しでも特別な存在なら
それだけですごく幸せだって。
だって今回のこと、私だけに話してくれたってことは、少しは特別なんだって、自惚れてもいいってことだよね?
「じゃあ、またね」
だから真崎くんは、
私の一番大好きな友達だよ。
これからは、ずっと。