OTOGI Rock'n'rool
諦めたら終わり
なんでだろう
真崎くんとは友達…って決めたのに
友達なのに
ずっと真崎くんのことばかり考えちゃう
友達って、こんな風に一日中頭から離れないものなの?
「行ってきます」
気づいたら私は、玄関で靴を履いていた。
「あら美優こんな時間にどこ行くの!?」
それを見たお母さんがリビングから顔を出す。
時間は夜の8時
こんな時間から出かけたことのない私に、びっくりしたんだと思う。
「ちょっと、散歩っ」
私は笑顔でお母さんにそう言うと、家を出た。