OTOGI Rock'n'rool
「「好きな人ができたぁあ!?」」
志乃と沙穂の声が、教室中に響きわたる。
「うん!アドレスも交換しちゃった」
うきうきしながら二人に携帯の画面を見せる
「へぇー…恋愛初心者の美優がねぇ…」
「出だしから随分と大胆ですねぇ…」
ふふふふ、と二人は不気味に笑う。
そしてわたしに徐々に近づいてくると…
「えいっ!」
志乃に携帯を取り上げられた。
それからわたしの携帯でカチカチと何かを打っている。
「ちょっと何して…「そーしんっ!!!」
志乃はそう叫んで携帯を天井に向かってかざすと、それを満面の笑みでわたしに渡した。
携帯の画面を見ると、送信ボックスに今送ったと思われるメールが1件入っていた。
"今度会えませんか?"
宛先はもちろん、真崎くん…
「えー!!!」
なにそれぇ!