OTOGI Rock'n'rool
 


「っつーわけで、俺は今からミカちゃんと病みトークで語らうから、カノジョが来る前にお前は出口へGO!!!」

「はぁ!?勝手に連れてきてなんだよそれ」

「まぁ、いーじゃんか
……それよりお前、美優ちゃんに話すこと、あんだろ?」

「あるけど…急にカッコつけて言うなよな」



咲也くんは、笑いながら塁くんを無理矢理外に追い出した。

私は宣伝係のくせに、塁くんがまたこっちに戻ってくるまで一部始終を見ていたわけだけど、話の内容は一切わからなかった。

塁くんは出口から出てきて、たった1、2分で再会した私を見ると気まずそうに笑った。



「参ったよ、しょーやん自由すぎ」

「ふふっ、おかえりー」



塁くんにそう言って、ちらりと教室の中を見る。

ちょうど咲也くんの席の向かいに、かっちが座った所だった。



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