OTOGI Rock'n'rool
 


「あの、そういえば…さ、」



そう言ってキョロキョロと塁くんの周りを見渡す

塁くんはそれで察したのか、あぁと言って笑った。



「真崎?残念だけど、俺らアイツと一緒に来てないからわかんねーや」

「…そっか」



来てくれるのかなぁ?
来てくれないのかなぁ?

私の心に不安が募った。



「大丈夫だって!」



私が悲しい表情をしていると、バシッと塁くんに背中を叩かれる。



「あのさ、最近なんか真崎すっげー落ちてて
しょーやんは腹減ってるだけだって言ってたけど、俺は違うと思う」

「え?」

「白木のことで、悩んでんだよ真崎は」



私の…ことで?真崎くんが??



「なんとなくだけど、白木があの日…真崎のこと諦めるとか言ってた日、その前にアイツとなんかあったんだろ?」



塁くんにずばり言われて、私はコクコクと頷いた。



「…大好きだから、ずっと、大切な友達でいてねって……言った」



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