OTOGI Rock'n'rool
しかもっ…
イキナリ、ハートって!!!
送ってしまったものは取り消せないなんて、携帯って意外と不便かも、なんて思っていたら
手の中の携帯がふるえた。
「わっ、返信きた!」
「「はやっ!」」
二人はわたしの携帯の画面を覗き込んだ。
真崎くんからの返信は…
"い"
のみ。
「なに、どういうこと?」
沙穂は首を傾げる。
「きっと、何かの暗号だと思う」
恋バナとかに興味がないから、今まで黙っていたかっちが
ようやく口を開いた。
「その男は今、何者かによって危険な状態にいた…だがそこに丁度よく美優からの連絡が「あーハイハイ、今はいいからそーいうの」
またわけのわからない妄想を繰り広げるかっちを、志乃が的確になだめた。
「でも"い"って、なんなんだろう…?」