OTOGI Rock'n'rool
なんだろう
何か、違和感を感じた。
だけど塁くんは相変わらずにこにこと笑っている。
だから私も、笑ってみた。
俺は一世一代の告白を終え、教室を出た。
なんかいつの間にかいい雰囲気の二人を邪魔しないようにそっと出口から出て、廊下の角を曲がる
そこには壁にぴったりと体の半分をくっつけて二人の様子を見ている男がいた。
「もしもーし、お兄さんそんなとこで何してんすか?」
「しょっ、しょしょしょしょーやん!!!」
後ろから声をかけると、真崎はすっげー勢いで動揺した。
なんだこの反応
「なんでこんなとこで盗み見してんだよ、話しに行かねーの?」
「………なんか、邪魔そうだし」
お?へぇ、コイツも空気読んだりするんだ。
「おれは、友達なんだって」
「は?美優ちゃんにそう言われたのか?」
小さく真崎が頷く。
そんなこと、言うわけなくね?美優ちゃんが。
だけど、コイツはバカのくせに嘘は絶対つかねぇし…
「友達って、どこまでが友達かなぁ?」