OTOGI Rock'n'rool
 


おい、病んでんな。



「まぁそりゃー…」

「あぁーっ!!!!!!!!!!!」



………は?

今の叫び声は、真崎の声ではないらしく、真崎を見るとぶんぶんと首を横に振っている。

じゃあ、誰だ……?



「あっ、あのっ、
ギターに、黒髪、北高の制服…あなたあの謎の美少年ですよね!!?」

「…ほへぇ?」



見るといきなり、ここの制服着た女の子が、真崎の肩を掴んでぐらぐらと揺すっていた。

真崎が、謎の美少年!?

つーかお前、なんで学校ねーのに制服なんだ!?



「あのっ!私、放送部の者で、今、部の出し物で、体育館でのど自慢大会やってるんですけど、参加者全然集まらなくて、それで、あの、ぜひっ、参加して下さい!!!!」

「え、や…」

「お願いします!あなた、結構この学校で有名だから、きっと、ギャラリーも大勢来ます、アンプもちゃんと用意します、放送で校内にも流します、どうか、1曲だけでいいので、お願いします!!!!!」



必死に真崎を説得する女の子

や、待てよ

体育館だけならまだしも、放送…?
校内に真崎の歌声が流れる?

まずいだろそれ!!!!
テロ級にやべーって!!!!!



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