OTOGI Rock'n'rool
真崎くんは窓から足を投げ出していて、今にもそこから落ちそうだった。
「まっ…真崎くん!?
なにしてるの!?」
慌てて窓の下に向かう
真崎くんはゆっくりと下を向き、私の姿を見つけるとこう言った。
「おうシロミちゃん」
シロ…ミ……?
え、それって私のこと?
でもそんなことは今はどうでもよくって
「そんなとこにいたら危ないよ?もし落ちたら…」
「おいらー、今から飛ぶからまぁみてな」
そう言ってからニカッと笑ったかと思うと、真崎くんは二階の窓からスッと飛び下りた
トン、と片膝をついて地面に着地する。
「なっ?」
片手を前に差し出して首を傾げる姿は、まさに
王子様そのものだった。