OTOGI Rock'n'rool
 


それに続いて真崎くんも入って行ってしまうから

私も少しドキドキしながら、お店に足を踏み入れた。



「お、おじゃまします…」



中に入ってみると、店内はオシャレな家具や植物で彩られていた。

それと、店中に広がるコーヒーの匂い…

そのおかげでここが喫茶店なんだと気付いた。



「いらっしゃいませ」



私がぼーっとつっ立っていると、マスターらしき素敵でダンディなおじさまが遠くでコップを拭きながら私に笑いかけた。

あぁ、なんかドラマとかで見たことあるよ、こんなシーン…



「すごい」



その光景に、なんだか感動してしまって

私はそれだけで幸せな気分になっていた。



「あー適当にその辺座ってていーよぉ」



真崎くんが私に言う



「あ、うん」



私は言われた通り、近くのカウンター席に腰かけた。



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