OTOGI Rock'n'rool
 


「うちは、今の人は裏がありそうな気がする。」



たこ焼きを頬張りながら、ボソッとかっちが言う。



「いつもは爽やかキャラを演じていて、でも実は裏では超俺様…とかね」

「でたよ、かっちの妄想癖
漫画の読みすぎ。」

「そんな歯に青のりつけまくっていつまでも妄想語ってたら、彼氏出来ないんだからね!」



かっちは妄想が激しい

そのくせ物凄く大食いで、常に何かを食べてる。



「別に、うちはいらないし…彼氏とか」



構わずたこ焼きをほうばるかっちに、二人は呆れたようにため息をついた。



「美優…あんたとかっちを二人きりにするのは、物凄ーく心配なんだけど…」

「うちら、そろそろ…」



申し訳なさそうに二人が言う。



「あぁ!うんっ、大丈夫だよ
彼氏のとこ行ってきても」



私がそう言うと、ぱあっと笑顔になった。



「「ありがとう!行ってくる!!」」



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