OTOGI Rock'n'rool
可愛い質問
あの後結局私は捕まって、今は無理矢理真崎くんの隣に座らされていた。
「こんなにかわいーのに、なぁ?」
真崎くんはペーターを抱き抱えたまま私に向け、クイクイとその短い前足を動かす。
「う………」
子犬独特の可愛らしいうるんだ瞳にたまらなくなり、目をそらす。
犬って、特に子犬は
私にとってはほんとなんていうかトラウマで…
「なー?なんでシロミちゃんペーター苦手なんー?」
いや、別にペーターが嫌いなわけじゃないんだけど…
私が黙っていると、真崎くんがそっかと言ってポンと手をうった。
「アルプスに住んでるからか!」
ここ日本!!!!!
「あのっ、ペーターも、アルプスも嫌いとかじゃなくて…ただ……」
うんうんと興味深そうに真崎くんたちが私を見る。
そんな、大したことじゃないんだけど…