OTOGI Rock'n'rool
「夢を、見たの」
モゴモゴと喋り、恥ずかしがりながら下を向く。
「夢ぇ?夢ならおいらにもあるぞっ!音楽でメジャーデビュ「あーはいはい、あんたはいいから。で、どんな夢なの?」
クララさんが真崎くんの口をおさえて私に聞く。
「小さい頃の話なんですけど…」
そう言って私は幼いころに見た夢のことを話し始めた。
私は夢の中で、沢山の子犬に囲まれてたんです。
当時は、子犬って目がクリクリしてて、すごく可愛いなって思ってて
私はその子犬を抱き抱えて言ったんです。
「可愛いね」って
そしたらその子犬の目がポロッと落ちたんですよ…!
それに続いて他の子犬の目も次々と…!!
「馬鹿みたいですけど、小さい頃に見たその夢が本当に怖くて、トラウマで…」
私が話終えると、なぜか隣から鼻をかむ音が聞こえてきた。