OTOGI Rock'n'rool
 


「夢を、見たの」



モゴモゴと喋り、恥ずかしがりながら下を向く。



「夢ぇ?夢ならおいらにもあるぞっ!音楽でメジャーデビュ「あーはいはい、あんたはいいから。で、どんな夢なの?」



クララさんが真崎くんの口をおさえて私に聞く。



「小さい頃の話なんですけど…」


そう言って私は幼いころに見た夢のことを話し始めた。









私は夢の中で、沢山の子犬に囲まれてたんです。

当時は、子犬って目がクリクリしてて、すごく可愛いなって思ってて

私はその子犬を抱き抱えて言ったんです。

「可愛いね」って

そしたらその子犬の目がポロッと落ちたんですよ…!

それに続いて他の子犬の目も次々と…!!











「馬鹿みたいですけど、小さい頃に見たその夢が本当に怖くて、トラウマで…」



私が話終えると、なぜか隣から鼻をかむ音が聞こえてきた。



< 31 / 166 >

この作品をシェア

pagetop