OTOGI Rock'n'rool
私と咲也くんが、かっちの話をしていると、塁くんがクスッと笑った。
「しょーやんってその子のこと気に入ってんだな」
「っは!?なんで…」
「だって、さっきからその子の話しかしてねーじゃん」
た…確かに…!
でも、咲也くんが、かっちのこと…?
だとしたら、マズイっ!!!
「なっ、それは、美優ちゃんがいるから話してるだけで…!」
「そっ、そそそそうだよねぇー!?あっ、それよりさぁ!真崎くんっ、まだかなぁー」
私は慌てて、話を反らした。
咲也くんにかっちを好きになってもらったら、困るんだ。
だってもし、協力してとか言われても困るし…
二人とも、友達だから応援したいんだけど、やっぱり、かっちは大切だし…
かっちは塁くんが好きだし…