OTOGI Rock'n'rool
 


私と咲也くんが、かっちの話をしていると、塁くんがクスッと笑った。



「しょーやんってその子のこと気に入ってんだな」

「っは!?なんで…」

「だって、さっきからその子の話しかしてねーじゃん」



た…確かに…!

でも、咲也くんが、かっちのこと…?

だとしたら、マズイっ!!!



「なっ、それは、美優ちゃんがいるから話してるだけで…!」

「そっ、そそそそうだよねぇー!?あっ、それよりさぁ!真崎くんっ、まだかなぁー」



私は慌てて、話を反らした。

咲也くんにかっちを好きになってもらったら、困るんだ。

だってもし、協力してとか言われても困るし…

二人とも、友達だから応援したいんだけど、やっぱり、かっちは大切だし…

かっちは塁くんが好きだし…



< 51 / 166 >

この作品をシェア

pagetop